2023年 第18回日本編集制作大賞選考会
本年度も日本編集制作大賞の選考を実施いたしました。
2023年10月13日(金)の応募締め切りまでに、「一般書部門」23作品、「教材部門」11作品、「企業・PR部門」8作品、「デジタル・IT部門」3作品の応募がありました。
選考会は、部門ごとに部会長・副部会長の合議により、部門賞と次点の応募作を各1点ずつ選考いたしました。
そして2023年11月15日(水)に、(株)カルチャー・プロの一室をお借りして、選考委員長の星野渉氏、選考副委員長の中村 由紀人氏をお招きして第18回日本編集制作大賞グランプリ選考会を行いました。
第18回日本編集制作大賞各賞受賞作品は以下のとおり
◆グランプリ株式会社アーク・コミュニケーションズ
旅とクレカの情報室
(運営:株式会社アーク・コミュニケーションズ)
授賞理由はこちら
株式会社ロム・インターナショナル
地図でスッと頭に入る 世界の資源と争奪戦
(発行:株式会社昭文社)
【選考委員より】
ロシアとウクライナの戦争勃発から、資源が今まで以上に世界平和のキーポイントになることがはっきりしてきた今、自国が必要とする資源を守るためには、戦争を起こした国を注意することができなくなってきています。思想や、民族、宗教などで戦争が起こるのはわかりますが、資源で戦争が起こるのだという強烈な印象を私たちに与え、これからは戦争をだれも止められなくなるだろうと不安にさせています。その不安な状況を、本書は、なぜか、どうなるか、どうしたらいいのかを大変丁寧に、やさしくわかりやすく編集しています。先進国では資源が一番少ない国日本はどうしたらいいのか。資源は時代とともに変わっていくのだと、希望も少しはほのめかしてくれているのはうれしい。オールカラーで値段も安く、多くの読者に届けたいという気持ちも伝わる1冊です。
株式会社エディット
かしこく育つ おんどく+よみきかせ シリーズ『かがくえほん』『いきものえほん』
(発行:株式会社朝日新聞出版)
【選考委員より】
読者の興味を引く紙面構成、科学や生き物についてかみくだいてわかりやすくする編集力に加え、クイズや遊びの要素、読み聞かせ動画の制作など、メディアの枠を超える企画・編集力を評価し、教材部門賞として選定しました。
株式会社アーク・コミュニケーションズ
東京農大ハンドブック アグリビジネス学
(発行:東京農業大学 国際食料情報学部 アグリビジネス学科)
【選考委員より】
各テーマが見開き完結でまとめられているだけでなく、各項目の見出しの立て方もよく、読者にとって非常に分かりやすいものになっていると感じました。また、ポイントに要点がまとめられているため、時間がない人でも、その項目のおおよそを掴むことができるのもよかった。本文の文字の大きさも読みやすい大きさだったが、反面、限界まで大きくしたためか、やや詰め込み過ぎに見えてしまうかも。とはいえ、年配者には優しい組版でした。
旅とクレカの情報室
株式会社アーク・コミュニケーションズ
(運営:株式会社アーク・コミュニケーションズ)
【選考委員より】
例年「革新性(先進性)」「有用性(有効性)」「意外性」「ポテンシャル」の4指標を軸に選考を行っております。本作品は自社の強みである旅情報誌と、協業関係にあるキュービックとの取り組みで強みをかけ合わせて、収益化を実現したことを高く評価しました。
編集プロダクションとしての受注業を超えたモデルへの挑戦と、自社の得意領域を活かした取り組みに新たな可能性を感じております。
グランプリ講評
グランプリ選考委員長 株式会社文化通信社・取締役社長 星野 渉 |
グランプリ選考副委員長 東京版権説明会事務局代表 中村 由紀人 |