2022年 第17回日本編集制作大賞選考会
本年度も日本編集制作大賞の選考を実施いたしました。
2022年10月21日(金)の応募締め切りまでに、「一般書部門」25作品、「教材部門」17作品、「企業・PR部門」6作品、「デジタル・IT部門」5作品の応募がありました。
選考会は、部門ごとに部会長・副部会長の合議により、部門賞と次点の応募作を各1点ずつ選考いたしました。
そして2022年11月17日(木)、(株)文化通信社の一室をお借りして、選考委員長の(株)文化通信社取締役社長執行役員の星野渉先生ご出席のもと、第17回日本編集制作大賞グランプリ選考会を行いました。
※2022年12月12日(月)の忘年会の席上で、受賞作の授賞式が行われ、受賞された各社には盾が送られました。
第17回日本編集制作大賞各賞受賞作品は以下のとおり
◆グランプリ株式会社アーク・コミュニケーションズ
『地図でスッと頭に入る』シリーズ(アジア・中東&イスラム・ヨーロッパ)
(発行:昭文社)
授賞理由はこちら
株式会社アッシュ
『地図で楽しむ本当にすごい神奈川』
(発行:宝島社)
【選考委員より】
まず、一般書部門の選定基準として、一般書における編集制作というものの付加価値は何かという観点から、①優れたフォーマット性があるか、②掲載している情報に価値があるか、③属人性がないか、という3点を基準に選考をいたしました。
上記の基準に基づき検討した結果、本作品は、神奈川県の各地域やトピックを豊富なビジュアルとデータで紹介しており、その内容もとても深く、神奈川について掘り下げて知りたいというニーズに応えるものとなっています。また、情報自体はデータに基づくものであり、再現性も高いと考えました。
株式会社カルチャー・プロ
『思考力トレーニング 算数・国語』小学1年生~小学6年生
(発行:くもん出版)
【選考委員より】
新傾向となる「活用型の学習」に取り組むことのできる問題集で、各単元とも「情報の読み取り(読解力)→分析・推論(思考力)→記述(表現力)」の3ステップで構成。基礎学力から1段上の新たな学びを目指して、教科横断型の様々な資料を取り扱っている。
企画から編集全般まで携わり、教材について深い理解のある編プロとしての力を評価し、部門第1位の候補として挙げた。
株式会社エディット
『「生きる力」はきみの中にある』2022年度版
(発行:更生保護法人日本更生保護協会)
【選考委員より】
「装丁」、「デザイン」、「企画・コピー」、「訴求力」の4点で評価をさせて頂き、最高点を獲得され部門賞となりました。
中学生が、実際に書いてみようとさせるような作りになっている。
読ませて、ワークシートで書いてもらう事で生徒さん自身に響くつくりになっている。
また、指導書もわかりやすく表記されており、是非全国の中学生に使ってほしいと思いました。
K·Pクリエイションズ株式会社
霧島ジオパーク公式ホームページ
(発行:霧島ジオパーク推進連絡協議会事務局)
【選考委員より】
例年「革新性(先進性)」「有用性(有効性)」「意外性」「ポテンシャル」の4指標を軸に選考を行っております。本作品は「有用性」「ポテンシャル」の2点において他候補作品より高い評価となり選ばれました。霧島の魅力をSEO対策を意識しながら印象的なUI、わかりやすい構成に落とし込んだ点を評価しました。また、ローカル×公式HP×編集という切り口は業種問わず編集力を活かす汎用的な型として他展開できることから、今後の業界を牽引する事例となると考えます。
また、昨年、本年と革新性(先進性)や意外性がある作品の応募が少ないため、次年度はチャレンジングな作品が出てくることを期待しています。
選考委員は各部門の部会長・副部会長
グランプリ講評 星野 渉先生
発行 昭文社