2021年 第16回日本編集制作大賞 選考結果のお知らせ
本年度も第16回日本編集制作大賞の選考を実施いたしました。
本年度のグランプリ作品、各部門の部門賞の選考結果、及び選考の様子について、当ホームページにて報告いたします。
2021年10月25日(月)の応募締め切りまでに、「一般書部門」25作品、「教材部門」17作品、「企業・PR部門」8作品、「デジタル・IT部門」5作品の応募がありました。
選考会は、部門ごとに部会長・副部会長の合議により、部門賞と次点の応募作を各1点ずつ選考いたしました。
そして2021年11月18日(木)に、(株)カルチャー・プロの一室をお借りして、選考委員長の星野渉先生をお招きして第16回日本編集制作大賞グランプリ選考会を行いました。
なお、グランプリの選考対象は各部門の部門賞及び次点作の計8作品といたしました。
※お断り
昨年度に引き続き、本年度の忘年会は新型コロナウイルス流行のため中止となりましたので、受賞作の授賞式は行わず、後日記念の盾を各部門賞とグランプリの受賞社にご送付いたします。
第16回日本編集制作大賞各賞受賞作品は以下のとおり
◆グランプリ株式会社アーク・コミュニケーションズ
『47都道府県 ニッポン学び旅200』
(発行:株式会社朝日新聞出版)
授賞理由はこちら
株式会社アッシュ
『昭和・平成を生き抜いた鉄道遺産 関東編』
(発行:株式会社昭文社)
【選考委員より】
橋やトンネル、レールなどの古い鉄道施設から鉄道史を解説。鉄道の旅のおもしろさを再認識できる一冊です。著者が撮影した豊富な写真資料を路線ごとにまとめ、地図とリンクさせることで、見るべきポイントが一目でわかるような内容になっています。著者のこまやかな視点を丁寧に落とし込み、充実した情報をわかりやすく編集している点で選びました。
株式会社エイティエイト
『空想作文ドリル』
(発行:株式会社学研プラス)
【選考委員より】
子どもがわくわくするような場面設定と豊かな表現力を養うことのできる、これまでにない教材です。企画から制作まですべてにおいての創意工夫が随所に見られました。執筆、校正のみの担当とのことでですが、編集に近い調整力や構想力が求められると考え、部門第1位の候補として挙げました。
株式会社 アーク・コミュニケーションズ
『すごいぞ台湾』
(発行:中華民国対外貿易発展協議会)
【選考委員より】
台湾の優良製品を世界に発信するための冊子でSDGSがわかりやすく 目次の見せ方やパート別に読みやすく工夫されておりデザインも素晴らしいです。漫画での解説ページもあり中学生や高校生も見やすい工夫がされており、オードリー・ターン氏の取材ページも屋外で明るく読みやすい工夫がされている点を評価しました。
株式会社 アート工房
『Web版Manavi高校入試問題工房』
(発行:株式会社アート工房)
【選考委員より】
IT・デジタル部門においては、昨年同様、「革新性(先進性)」「有用性(有効性)」「意外性」「ポテンシャル」の4指標を軸に選考を行いました。
本年、応募があった作品の中では、「有用性」「ポテンシャル」の2点において高い評価となり選ばれました。特に教育現場での使いやすさを追求したシンプルなUIを重視し、Wordファイルを編集・図版イラスト・組版・WEBシステムの制作能力を発揮して組み合わせてサービスにしている点が各選考委員から評価されています。また、人工音声、ネイティブ音声を組み合わせたリスニングシステムとダウンロード機能なども、今後のコンテンツ面での拡充などで、更に発展できることが期待されます。
選考委員は各部門の部会長・副部会長
グランプリ講評 星野 渉先生
編集・執筆 株式会社アーク・コミュニケーションズ
発行 株式会社朝日新聞出版
発行年月日 2021年7月20日
素材集や情報の整理という編集の力が発揮されているとともに、旅行・家族と学習を結びつけた企画力がコロナ禍によって外出制限やDXが進む時代にあって、新たな教育商品の可能性を示している点を評価しました。