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基礎から学ぶ編集講座
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経営合宿(6/24-25)

開催日:2016年6月24日(金)~25日(土)

_場:グランドエクシブ軽井沢

_間:13:30~17:30

出席者:18名

〈第1部〉13:30~15:20

【ディスカッション】編集プロダクションのサバイバル戦略~IT化の波にどう乗るか

 出版不況といわれている状況の中で、編集プロダクションが現状を打開するためには、どうしたらよいのか。今回は、IT化に積極的に取り組んでいる会員社の事例体験を聞きながら、そこからヒントを得ようという研修会になりました。
 最初に、経営委員会・副委員長の檜森社長(アーク・コミュニケーションズ)から、IT化への事例紹介と方法論の説明がありました。
まず、「1.営業活動としてのIT戦略 2受注傾向とIT化」についての紹介があり、リスティング広告、SEO対策、HPの重要性、官公庁の仕事の情報収集、さらに4年後の東京オリンピックとIT 、教材のIT化、デジタルファースト化といったITに対する全般的な攻め方の方法論と実際の話があり、そこから、各社の個々的なIT活用法の話に入っていきました。
 ディスカッションでは、自社の持っているコンテンツを紙の世界だけでなく、電子の世界に広げていけないかを検討する。これからは広報の時代ということで、いかに自社のホームページを魅力あるものにして、そこからお客様を引っ張ってくるか。また、モバイルを上手に使い、社員管理をしていくなどの事例が出ましたが、まだまだITを戦略的に使うといった会員社は少なく、AJECでのIT化はこれから、といった感じでしたが、ITへの方向性を考えるという意味では、かなり刺激的な研修会でした。



〈第2部〉15:30~17:30

【講演】もうブラックとは言わせない!~編集プロダクションの労務対策

    講師/レイズ・コンサルティング法律事務所 小嶋 潔 弁護士

 編集プロダクションのような制作会社は、社員の残業時間管理に頭を悩ますことが多いのですが、残業時間も月80時間以内にしなければいけないという時代に、経営者はどう対処していったらよいか、また、労働審判を提訴された場合のリスクについてどう考えたらよいか、などの労働問題について、会社側の観点から小嶋弁護士に講演していただきました。
 のっけから、「まず、労働問題を考える上で、申し上げておきたいことは、基本的には法律も、裁判官も労働者の味方である、ということを忘れないでいただきたい」と経営者には厳しいお言葉。そして結局は「難しいでしょうが、長時間・過重労働ということは、健康面などから見ても、リスクを劇的に減らす方法はなく、残業をなるべく減らすことが最大のリスク回避となります」という結論となりました。
 ただ、そこに至るまでの間に、どうやってリスク回避をしたらよいか、困った社員とどう対処したらよいかなど、会員社からの質問に明確にお答えいただき、労働問題の難しさを知ると同時に、経営することの覚悟を改めて知るよい機会となりました。それにしても、現代は「経営者受難の時代」になってきつつあることも実感した時間となりました。

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