経営合宿
日_時:2017年6月23日(金)~24日(土)13:30~17:30
場_所:石和温泉郷 ホテルやまなみ
出席者:15名
研 修
<第1部>13時30分~15時00分
【講演】「人材枯渇時代」の新卒&中途〈採用・育成戦略〉」
「講師」エン・ジャパン人材活用支援事業部 新谷 優 氏
若者の会社選びの現状、会社での人材育成などについて、エン・ジャパンの人材活用支援事業部の新谷優氏に、お話していただきました。人材の三重苦“採れない、育たない、居つかない”からの脱却法は、果たしてあるのか。
今回の研修旅行に参加した会員社さんのほとんどが、現在、新しい人材を募集している最中とあって、まさに興味津々、真剣そのもので講師のお話を聞きました。
講師の新谷氏は、『「人材枯渇時代」の新卒&中途〈採用・育成戦略〉」という30ページに及ぶ手作りの冊子を、この講演のために用意してくださり、それぞれの項目について説明していただきました。
1、市況に合わせた採用活動の必要性
いまどきの若者は、周囲への興味関心が薄く、自分の世界を守る。仕事はほどほどに、私生活とのバランスを重視する傾向がある。
面接のときの印象により、会社を選ぶ人は67.4%。「この会社に入りたくない」と思った人は79.9%。
・待ちの採用ではなく、攻めの採用を。
・面接では、「見極める」だけでなく、「会社の魅力を印象付ける」ことが大事。
2、求める人材像を明確にするのが大切
会社が求める人材像をはっきりすること。そして募集される側の希望とすり合わせることが大事。つまり、求める人物像を明確化し、経営層、人事担当者、現場とずれがないか確認する。また、自社で活躍しそうな人材の傾向を知ることも重要。
3、活躍・定着を実現する取り組み
・入社1年以内の中途入社者の退職理由
上司・同僚との人間関係がうまく行かない
仕事に対する熱意や向上心が発揮できなかった
社風が合わない
配属先の教育、フォローが不十分 など
・受け入れ3ヶ月後のアウトプットが大事。
入社後2~3ヶ月が早期離職の注意時期。そのころに出るシグナルを見落とさないことが大切!(退職するリスクが高い3ヶ月目までを見据えて教育計画を立てることが大事)
・若手・新入社員の傾向や時代特性を踏まえた育成が必要
「俺の背中で見せる」とか「やりたいようにやれ」といったスタイルでは社員はついてこないのが現状。「そっと背中を押してあげる」「見守るスタイル」が、現在の育成スタイルになっていることを認識すること。
社長さんが、「俺について来い」と言って募集しても、現在は難しいのですね。
<第2部>15時00分~17時30分
【ディスカッション】21世紀型人材活用戦略を探る
まだ、具体的に、明確な計画性をもって、あたらしい人材活用を行っている会員社は少なかったが、インターネットが普及した現在、会社に必ず出社して働くといった就業形態でない社員の出現や、小さなお子さんを育てながら働いている女性に対して、時間的な面での優遇制度をしている会社や、お世話になった取引会社さんを退職した人を自社の顧問として採用し活用している会員社さんや、地方や海外生活をしている人たちの活用など、徐々に各会員社の中でも、多様な人材の活用や働き方の事例が出始めていました。
それぞれ結論が出るような問題ではありませんでしたが、各会員社が人材募集、育成については同じような悩みを抱え、その問題についてどう対処しているか、具体的によくわかり、意義のある研修会でした。